このブログで政治のことを書いたことは
一度もないけれど・・・
今回、
服数のFacebook友達が「れいわ新選組」「山本太郎」
についてかなり投稿されているので
イヤでも(イヤじゃないけど)目に入りました。
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友人の投稿の引用:
経済アナリスト 森永卓郎さんによる
参院選各党経済政策への採点。
山本太郎さんがいかに勤勉で賢いかの証明でもあります。
【自民党】 10点
【公明党】 10点
消費税増税によって
消費はリーマンショック並みに落ち込む。
年金問題も自民は試算自体が甘い。
自民の掲げる「在職老齢年金廃止」は、
「70歳まで働け」と言っているのと同じ。
このままでは、若者は年金で「切り捨てられる」。
【れいわ新選組】 95点
消費税廃止、奨学金返済廃止を掲げる中、
デフレ脱却のために
国民一人当たり月3万円を支給し、
インフレ率2%に達したら
給付終了や新規国債発行など
かなり革命的で現実的かつ具体的。
ブレーンに有能な経済学者がいるのでは。
こんな記事を読んで「へー」と思っていたら
たまたまれいわ新選組の政見放送をNHKで見ることができました。
movie(link)
びっくりしたのは
障がい者2人を国会へ送るために、
自分の順位を比例第3位に落としたということです。
これは、比例のほうで「山本太郎」の票が
320万票以上なければ山本太郎さん自身は当選できない、
ということなのだそうで。
そんなパフォーマンス、という声もあるそうですが
かなりハードル高いので
パフォーマンスでできることではないでしょう。
確か山本太郎は陽官門、
ガチで世界平和をめざすタイプ。
Facebook友達が投稿していた政見放送といえば
こちらの腹筋崩壊!がウケました・・・
movie(link切れ)
あと、
独自政策の党としては
「安楽死制度を考える会」の政見放送も
偶然見たんですけど、
なんか聞いていて
あ、それいいかも・・・
という気分になりつつある私がいました
(安楽死に賛成でも反対でもないのですが、生きるってなんなのかな、と考えたときの話)
どちらにしろ
いつもならBGMの政見放送が、
上の3つの党に関しては
「つい見入ってしまった」
という、
これまでにない経験ができたのが新鮮でした!
投票行こうっと。
仕方なくではなくポジティブに行ってきます。(^^)
本題はここからです!
山本太郎さんの政見放送で
お金のシステムについての話が取り上げられていました。
私はホント経済的なことに疎すぎるので
(財門ナシ)
れいわ新選組の打ち出している経済政策について
どうこう言えることは何1つないのですが、
この本を思い出したんです。
「FAIR SHOT 1%の富裕層のお金でみんなが幸せになる方法(link)」
image(link)
本の説明より引用:
僕がこんなに金持ちになれてしまう世の中は間違っている
“ヒルビリー"の絶望を生んだ「勝者総取り」社会
それを是正するために「上位1%の富裕層」のお金を使おう
アメリカの堅実な中流家庭に育ったクリス・ヒューズは、努力型の秀才で、名門私立高校から奨学金つきでハーバード大学に進学した。そこまでならよくある話だが、彼のルームメイトがマーク・ザッカーバーグだったことにより、自身もフェイスブックの共同創業者として、20代の若さで巨万の富を手にした。
その成功を足がかりに2008年の米大統領選でオバマ陣営のネット戦略を指揮したり、老舗雑誌の経営に乗り出したりする一方で、運の良し悪しが何世代かかっても解消できないほどの格差を生む「勝者総取り社会」に疑問を感じ始める。
ほとんどのアメリカ人が、自動車事故や入院などのための緊急出費も捻出できないのに、自分は20代にして億万長者になった。そんなことが可能になる社会は何かが激しくまちがっている。
そう考える若き理想家が、自らの富と経験を注ぎ込んで取り組む「最も困難な問題」の現実的な解決策が「保証所得」という考え方である。その財源のすべては「上位1%の富裕層への増税」で賄える・・・・・・。ザッカーバーグの元ルームメイトによる底の抜けた経済への処方箋。
著者のクリス・ヒューズは、
Facebookの株式の2%を手にして
超富裕層の仲間入りをしたそうです。
2%で超富裕層・・ということは・・・
って感じですが
この本にはこんなふうに書いてあります。
「誰もが学生寮のサクセスストーリーに熱狂したが、
僕自身は釈然としなかった。
自分が何かの天才だなんて思えなかった。
マークはたしかに頭が切れ才能にあふれていたが、
ハーバードにはそんな人は大勢いた」
「フェイスブックの成功の種がまかれたのは、
創業時の2004年ではなく、
僕らがまだ生まれてもいなかった1970年代末のことだ。
1970年代にアメリカの政治指導者は、
フェイスブックの台頭を可能にした経済的環境の下地をつくり始めた。
そして格差をこれまでになく深刻なものにしているのも、これらの環境要因なのだ」
「世界的なノンフィクションのベストセラー作家マイケル・ルイスも、運と努力が組み合わさった結果成功した1人だ。
大学を出て2年ほど経ったとき、彼はある夕食会で偶然ソロモン・ブラザーズの重役の奥さんの隣りの席になった。ルイスに言わせれば、この女性は彼のことをたいそう気に入り、彼がデリバティブトレーダーの仕事を得られるように夫に頼んでくれた。
折しも、この種の複雑でリスクの高い金融商品がウォール街を激変させようとしていたその時期にである」
「ルイスはトレーダーとして3年間働いて大金を稼ぎ、そして28歳のとき、みずからのウォール街での経験を書いたノンフィクション『ライアーズ・ポーカー』を上梓する。この本は大ベストセラーとなり、彼は一躍時代の寵児になった」
「ルイスは2012年に母校のプリンストン大学の卒業式で、運をテーマにスピーチを行なっている。
『私は突如として、
あなたは生まれながらの作家だ、などと言われるようになりました。
とんでもない。
自分でもわかっていました。
わたしの成功の背後には、もっと真実に近い『運』をテーマとする物語が隠れていることを。
たまたま行った夕食会でソロモン・ブラザーズの重役の奥さんと隣り合わせになる確率は、いったいどれくらいだと思いますか?
時代の花形産業だった金融業界の大企業の重役ですよ?
そしてそのビジネスを俯瞰するのに最もふさわしい職務につける確率は?
わたしの職業選択に反対せず、ただため息をついて『好きにしなさい』と言ってくれる両親を持つ確率は?
プリンストンの教授に、あなたは何か書く人になりなさいと言われる確率は?
そもそもプリンストンに入れる確率は?」
「運がいいことは、努力による成功を否定するものではない。
たんに勝者総取り経済では小さな偶然の出会いが、
夕食会で誰と隣り合わせになるか、
大学の寮で誰と同室になるかなどが、
昔よりずっと重大な影響をおよぼすようになったと言いたいのだ。
場合によっては、そうした小さな違いが積もり積もって大きな財産をもたらすことがある」
「僕ら家族が豊かなのは、僕の優秀さや数十年間の努力の賜ではなく、
21世紀初頭のニューエコノミーが思いがけない大収入を一夜にして与えたからなのだと。
また、僕らの富を生み出したのと同じ要因が、
ほかのアメリカ人の成功を阻んでいるのだと」
「そしてほかの人たちに公正なチャンスを与えるために、
僕が残りの人生をかけてきたことを伝えられればと願っている。
僕らには長い道のりと多くの仕事が待っている。
政策文書を書き、予算を詰め、試験プロジェクトを開発し、
キャンペーンを展開しなければならない。
だがその道の終着点には、
安定した着実な収入がもたらす自由と尊厳をすべてのアメリカ人が享受できる、
そんな国が待っている」
この本を読んで、
私は本当にいろんなことを感じ、
思いめぐらしました。
超富裕層にいる人が
「僕がこんなに金持ちになれてしまう世の中は間違っている」
と発言していることにまず驚きました。
そしてそんなお金持ちになったのに、
そこに居座るだけではなく
経済の公平性を実現するために
日々働いている、
ということに。
こういう人がいるなら
なんか頑張れる。
個人的にはそのような
ホッとした読後感を持ちました。
(肝心の政策的なことについては理解できていませんが)
(私には経済は相対性理論よりとっつきにくいです)
勝者総取りの仕組みとは?
働くことってなんなのか?
仕事の意味とは?
勝者総取りを解消するにはどうしたらいいのか?
そのようなことの1つでも興味ある方は
ぜひ、この本を読んでみられたらと思います。