門学には、「門の相関図」というものがあります。
性質が少し違っているが共通点も多くて親しみやすい関係か、
真逆の部分が多くてお互いを理解することに努力が必要な関係か、
門の相関図を見るとわかります。
1.親しみやすい関係
門の相関図でいう、隣の門の人との関係です。
隣の門からは円満にエネルギーが流れます。
多少の違いは感じることがあっても、
まったく理解できなかったり「どうしてそういうことをするの?」というほどのことは起きにくいです。共感しやすい関係です。
それほど努力することなしに自然に、お互いに支え合い、補い合える関係になります。
頼ったり、頼られたりという関係ができます。
別の見方をすれば、刺激には乏しい関係とも言えます。
2.理解に努力が必要な関係
門の相関図でいう、反対側に離れた、赤い矢印の両端の門の人との関係です。
この関係では、剋すエネルギー、または奪うエネルギーが働きます。
相反する性質を持つので、理解に苦しむこともありますし、
自分と同じ考えや同じ行動を要求すると、まったくできなかったり反発されたりと、お互いに対立することになりかねません。
別の見方をすれば、刺激に満ちた関係とも言えます。
自分にはないものを持っているので、憧れや尊敬の対象になります。
3.同じ門
自分と同じものの見方をし、同じ価値観を持っている人なので、
初めは「こんなに気の合う人は見たことがない」と思うかもしれません。
ただ、ずっと長くその人と一緒にいるとなると「門かぶり」という現象が出てきます。
家庭内や、同じ職場内に同じ門の人がいると、イス取りゲームのような形になります。自分の門のポジションをめぐって争いが起きるのです。家の中に同じ役割の人は2人もいらない、ということになるからです。
長時間、近くに同じ門の人はいないほうがよいですが、家庭内や職場内で門かぶりが発覚した場合にも対処法はあります。
4.門の違いを体感する
人の門を正確に知ることは難しいです。門鑑定によって生年月日時間から割り出した門のことを正式な「生まれながらの門」としています。それが最もその人をよく表すというデータがあるからです。
自分が想像した自分の門、自分が想像した他人の門、は、
正式な生まれながらの門と一致していないことが多いです。
どれだけ多くの人が、本当の自分としてではなく、世の中に合わせた「仮の自分」で生きているのかよくわかります。
正式な生まれながらの門(外側に現れる門)と、持っている能力(アビリティ:内側に姫持っている能力)を知ることで、仮の自分ではなく本当の自分が見えてきます。
本当に持っている能力、本当に持っている魅力、ようやくそれらを引き出すことができるのです。
● 家族鑑定
特にお子さんのいる家庭では、家族全員の門を鑑定して正式に知ることをお勧めします。
子供は多くの可能性を持っているとは言え、本当に伸ばすべき性質をしっかり伸ばし、できなくてもよいことを見極めて2の次にする、ということが子育て方針を的確なものにします。
子供の能力のうち、伸ばすべきでない能力を伸ばそうとしても伸びませんし、子供は苦しいし親もイライラして消耗することになり、その状態は何年かけても解決しません。
逆に、子供の持っている能力に合わせた適切か言葉かけをし、適切な体験を与え、適切な勉強法に導いていくと、子供はやる気にあふれ、伸びるだけでなく、自分で自分の道を切り開いて行ける子になります。
また、裏も表もよく知っている家族の、正式な生まれながらの門がわかると、自分の門だけでなく他の門の理解が深まります。
たとえば家族の1人が立門だとして、「立門の人はこういう雰囲気を出す」と日々体感していると、どこかで同じ雰囲気のする人に出会ったときに「きっと立門が強いに違いない」と推測できるようになります。
そして、立門の家族が喜ぶことをすれば、立門らしい人は喜ぶでしょうし、立門の家族が嫌がることをしたり言ったりしようにすれば、立門らしい他人を嫌がらせることも減ります。
そのように、人間関係を円滑にするための行動が自然にできるようになります。
● 門学交流会(コロナ禍ではすべて中止しています)
門鑑定によって自分の生まれながらの門がわかっている人だけが参加できる交流会を、年に数回、全国5カ所ほどで開催しています。門のわかっている人と話して、考え方や行動について触れたり、雰囲気を直接体感することによって、門の違いついての理解が深まります。
自分と同じ門の人と、自分の門についての共通事項を確認してみたり、
自分と違う門の人に、自分には出せない意見やアイディアを聞いてみる機会にもなります。
人はそれぞれ違うというものの、どこが、どのように、どのくらい違うのか?を、はっきり説明できる人はあまりいません。
人の違いについて理解し、違いに合わせた接し方を心得ているということは、必ず人と関わって生きていかなければいけないこの世界の中で、大きなメリットになることでしょう。
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