昨日は、
「親である自分」から
子供に伝わっていくことについてでしたが、
今日は
「子供である自分」が
親から受け継いでいくことについて。
子育ては、どうしても、
親がそれまでに生きたストーリーに影響されます。
それは昨日書いたとおりです。
これをお読みになっている全員の人に
親がいて、
それぞれ、
親から何かを受け継いでいます。
モノや遺産のようなものだけでなく、
価値観、願い、思想のようなものを。
ですが
親から来るもののうち、
何を自分が受け継ぐか?
何を自分は受け取らないか?
この選択は自由であるし、
とても大事なことだと思うのです。
門学の参考マンガ、キングダム。
女性にオススメの
趙の女商人・紫夏エピソードでは、
紫夏が
自分の親代わりだった人から受け継いだ「恩」を、
次の時代をつくる子供(のちの始皇帝)に
渡していきます。
「恩恵はすべて
次の者へ」
と言われたのを思い出して。
キングダムでは、
死んでいった人たちの思いを
生きている人たちが受け継いでいくさまが
丁寧に描かれています。
漂、
王騎、
麃公、
成蟜・・・
それは40巻で
秦王・嬴政が「人の本質」について
語っているとおりです。
一方で、
悪習は次の者たちの幸せのために
断ち切らねば、
と考えて、
自分の育った里の掟と風習を
受け継がない選択をする、羌瘣。
自分は
親や師のような人から
何を受け継いだのか?
何を大事に受け継ぐことにするのか?
よりよい未来のために、
何を受け継がずに
自分の手でストップさせることにするのか。
親を大事にしなければいけない、
という教義はあるけれど、
親のすべてを大事にしなければいけないものでは
ないと思います。
人の生き様は
自分で選び取るべきもの、というのが
私の考えです。
ちょっと立ち止まって
先祖から脈々と流れてきているものと
今を生きている自分の選択、を考えてみると、
次の世代のよりよい未来をつくる
助けとなることでしょう。
その決断はささいなことについてだとしても、
水面に投げた小石の波紋のように
ゆくゆくは大きな影響を持つ、と思うのです。
自分の生命を
精一杯輝かせて生きたら、
それだけで
人は美しく、
誰かに何らかの
よい影響を与えていくこと
間違いないです。